RSIとはRank Correlation Indexが正式名称になりまして日本語では順位相関係数と言います。
時間と価格に順位付けをしてお互いの相関関係を計算することで相場の過熱状態がわかります。
RCIは統計学の『スピアマンの順位相関係数』を相場に応用させたものになります。
1904年に『スピアマンの順位相関係数』をイギリスの心理学者のチャールズ・スピアマンが発表しました。
RSIやストキャスティクスとの違い
RSIは一定期間の価格の終値をベースに上昇幅と下落幅の合計から上昇幅の割合を調べます。
ストキャスティクスは一定期間の最高値と最安値のレンジから相対的に、どの位置に現在いるのかを表しています。
RCIの使い方
RCIを別々の期間の3本表示させたもので短期9日(赤線)、中期36日(青線)、長期52日(緑線)で設定しています。
点線は80%以上で買われすぎ、-80%で売られ過ぎの標準設定です。
TradingViewの公式ではRCIが無かったので、コミュニティ・スクリプトのインジケーター『RCI3lines』を表示しています。
短期9日では反応が良すぎて長期では利用できないですが、スキャルピングでトレンド方向へのトレードには利用できます。
RCIのゴールデンクロス、デットクロス
中期36日(青線)と長期52日(緑線)が黄色の円の所でゴールデンクロスになっています。
緑の円の場所ではデットクロスになっています。
80%付近、-80%付近でクロスした時が狙い目です。
RCIの計算方法
RCIの計算方法は一定期間の日数と価格に順位付けをしてから数値を計算します。
$$RCI =1 - \begin{Bmatrix}{6d}\over{n(n^2- 1)}\end{Bmatrix} × 100$$
日付 | 終値 | 日付の順位 | 価格の順位 | dの計算式 d = (日付順位-価格順位) × (日付順位-価格順位) |
9月1日 | 131 | 5 | 4 | (5-4) × (5-4) = 1 |
9月2日 | 135 | 4 | 1 | (4-1) × (4-1) = 9 |
9月3日 | 132 | 3 | 3 | (3-3) × (3-3) = 0 |
9月4日 | 134 | 2 | 2 | (2-2) × (2-2) = 0 |
9月5日 | 130 | 1 | 5 | (1-5) × (1-5) = 16 |
総数が1+9+16 = 26
計算期間は5日で計算します。
d = 26、n=5の値になります。
$$RCI =1 - \begin{Bmatrix}{6×26}\over{5×(5^2-1)}\end{Bmatrix} × 100$$
計算結果は-30になります。
RCIでダイバージェンス
短期9日(赤線)が徐々に切り上げている状態で相場は下降を続けている状態です。
RCIと相性の良いインジケーターの組み合わせは?
Rank Correlation Index(RCI)は、相関を測定することができるので、トレンドフォロー型のテクニカルインジケーターと相性が良いです。
例えば、RCIと移動平均線(MA)を併用することができます。MAは、トレンドを表す指標であり、RCIがMAに対して正の相関を示す場合は、上昇トレンド、負の相関を示す場合は下降トレンドと判断することができます。
また、RCIとRSIを併用することもできます。RSIはオシレーターとしてよく使われる指標であり、トレンドの転換点を示すことができます。RCIとRSIを併用することで、トレンドと転換点の両方を判断することができます。
しかし、テクニカル指標の相性については、市場環境やトレードスタイルによって異なる場合があります。そのため、いくつかの指標を組み合わせてバックテストを行い、自分に合った指標の組み合わせを見つけることをお勧めします。
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