RSIとはRelative Strength Indexの略語で日本語に翻訳すると相対力指数になります。
アメリカのJ.W.ワイルダー氏が1978年に発表した手法で投資家の人気でチャートにも反応しやすいオシレーターです。
一定期間の取引の終値をベースに計算をして買われ過ぎ、売られ過ぎをグラフ化します。
基本的にレンジ相場に強いオシレーターなのでトレンド発生中は注意が必要です。
RSIの使い方
一般的にRSIは相場が過熱して反発する時に逆張りをして取引をします。中途半端な位置の反発では思ったように動かないので注意してください。反発を確認して順張りでも利用可能ですが、利益が少なくなりやすいです。
買い・売りシグナルからのエントリーポイント
50%の上で相場が上向けで50%の下で相場が下向きで、相場の買われ過ぎは70%を超えた状態で売られ過ぎは20%になります。
70%超えた状態ですぐに取引すると失敗する時があるので反発を確認してから取引すると比較的だましを回避しやすいです。
強力なトレンドが発生している時には天井に張り付いて買われ過ぎの状態が続いて、逆に売られ過ぎの場合は底に張り付いた状態が続きます。
1分足でトレード中の場合は上位足の5分や15分などのRSIを確認すると売り・買いシグナルが発生していない時がありますので反発するタイミングがわかりやすいです。
トレンド発生中のRSIの活用方法として上昇トレンドの継続を確認した状態で売シグナルが発生した時に押し目買いをする方法があります。
RSIの設定方法
一般的に初期設定は14日の期間なのですが、この値はJ.W.ワイルダー氏が考えた最良の数値になっています。
長期で利用する場合は22日、42日、52日になります。
期間を短くすると頻繁に買いすぎ売られ過ぎの状態が発生しますが騙しも頻発しますので注意してください。
短くする場合は5日から10日程度が取引しやすいです。
ダイバージェンスでトレンドの転換を狙う
ダイバージェンス(逆行現象)とはオシレーターが機能していない状態で値動きと逆行している状態の事です。
トレンドの転換時の反発を狙った逆張りに活用します。
ダイバージェンスが発生している時はトレンドが弱くなった状態ですが反発しない時もありますので注意してください。
米ドル/円(USDJPY) の15分足のチャートで青色のラインがダイバージェンスが発生している状態です。
ヒドゥン・ダイバージェンスでトレンドの確認をする。
ヒドゥン・ダイバージェンスはリバーサルシグナルとも呼ばれています。
ヒドゥン(Hidden)とは隠れたいう意味のダイバージェンスでトレンドの継続を確認する時に活用します。
トレンド発生中の一時的な谷で前回の谷よりも安値を更新していないのにRSIの値では前回の谷よりも、さらに安値になっている状態です。
RSIが徐々に上昇している状態で相場は下降しています。
こちらは騙しの状態でヒドゥン・ダイバージェンス発生後に相場はさらに下がりました。
RSIの計算式
$${a\over a+b}\times 100$$
a = 設定期間中の上昇幅の合計
b = 設定期間中の下落幅の合計
日数 | 終値 | 下げ幅 | 上げ幅 |
1 | 130.00 | ||
2 | 130.35 | 0.35 | |
3 | 130.70 | 0.35 | |
4 | 130.23 | 0.47 | |
5 | 130.94 | 0.71 | |
6 | 131.22 | 0.24 | |
7 | 130.58 | 0.64 | |
8 | 130.11 | 0.47 | |
9 | 130.90 | 0.79 | |
10 | 131.67 | 0.77 | |
11 | 131.99 | 0.22 | |
12 | 131.55 | 0.44 | |
13 | 132.34 | 0.69 | |
14 | 132.71 | 0.37 |
下げ幅の合計=2.02
上げ幅の合計=4.49
値動きの合計:2.02+4.49=6.51
(4.49÷6.51)×100=68.97%
68.97%が14日間でのRSIの値になります。
MACDとの組み合わせ
RSIの騙しを防ぐ方法でMACDやボリンジャーバンドと組み合わせて取引する方法があります。
MACDを組み合わせた場合はRSIの売られ過ぎの時の逆張り時にMACDのゴールデンクロスの買いシグナルが発生したタイミングでエントリーします。
TredingViewでMACDとRSIを重ねて表示する方法
インジケーターのテクニカルからMoving Average Convergence Divergence(MACD)を選択する。
テクニカルからRSIを追加
同じようにテクニカルからRSIを探して追加してください。
MACDとRSIを重ねて表示
追加した状態だ別々に表示されているのでRSIのメニューから「移動する」で「下の既存ペイン」へ移動する。
RSIとMACDのスケールが別々で動くのを固定する
初期設定でチャートの変化でグラフの枠外へ線がはみ出さないように自動で縮小しているのですが、個別で縮小するので組み合わせた時に状況の確認しづらい感じになっています。
左の数値のスケールの上で右クリックをして『自動(データを画面に合わせる)』のチェックを外します。
MACDとRSIの両方ともチェックを外してください。
MACDとRSIの位置を調整する
RSIとMACDと中央にバランスよく配置してください。
インジケーター内でインジケーターをドラッグして位置を合わせます。
チャートの変化によってグラフより線がはみ出すのが欠点で、MACDとRSIを縮小して枠内に納めるなどの調整が必要です。
ボリンジャーバンドとRSIを重ねて表示する
RSIをインジケーターのテクニカルから選択します。
RSIにボリンジャーバンドを重ねる
RSIのメニューからインジケーターを追加する所を選ぶとインジケーターを選択できるのでテクニカルからボリンジャーバンドを探して追加する。
こちらはMACDの時と違って自動で比率が変わってもRSIとボリンジャーバンドが同じ比率で拡大縮小するので見えやすいです。
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