Zigzagは、過去の価格データを元に、市場の波(トレンドの上下動)を視覚的に捉えることができるテクニカル分析ツールです。これにより、トレーダーはトレンドの始点と終点を明確に把握し、エントリーおよびエグジットのタイミングを決定することができます。
トレンドがある状態に機能しやすいのでレンジ相場の時には注意が必要です。
トレード戦術:波を捉える
Zigzagを利用してトレードする際の基本戦術は、波の始点(安値または高値)でエントリーし、波の終点でエグジットすることです。
具体的には、上昇トレンドの場合、安値で買い(ロング)エントリーし、高値で売り(ショート)エグジットする。
下降トレンドの場合、高値で売り(ショート)エントリーし、安値で買い(ロング)エグジットする。
エントリーのタイミング
Zigzagを使用してエントリーのタイミングを判断するには、次の手順に従います。
まず、トレンドの方向を確認します。上昇トレンドの場合は、買いエントリーを検討し、下降トレンドの場合は売りエントリーを検討します。
次に、Zigzagが示す波の始点を見つけます。これは、上昇トレンドで安値、下降トレンドで高値を指します。
波の始点が形成されたら、そのポイントでエントリーします。これにより、トレンドの波に沿ったエントリーが可能となります。
エグジットのタイミング
Zigzagを使用してエグジットのタイミングを判断するには、次の手順に従います。
まず、現在の波の終点が形成されるのを待ちます。これは、上昇トレンドで高値、下降トレンドで安値を指します。
波の終点が形成されたら、そのポイントでエグジットします。これにより、トレンドの波に沿ったエグジットが可能となります。
Zigzagを活用したリスク管理
Zigzagを利用してリスク管理を行うには、次の方法があります。
ストップロスの設定:エントリーした波の始点を基準に、ストップロスを設定することで、リスクをコントロールすることができます。
利益確定の目標:波の終点を利益確定の目標として設定し、達成時にエグジットすることで、利益を確保できます。
TradingViewでzigzagを使う
TradingViewで人気のあるオススメのzigzagのインジケーター『Momentum-based ZigZag (incl. QQE) NON-REPAINTING』です。
他のzagzagのインジケーターよりも正確さを優先しているので遅い描画になっています。
一部のzigzagは再描画をしますが、こちらのインジケーターは再描画もしないのでトレードで惑わされる事もないです。
ラベルがSHORT(売り)、LONG(買い)と表示されていて、ラベルが表示された時点でトレードをするかを検討してください。
設定でzigzagのモメンタムインジケーターが選択可能で初期設定はQQEになっていてMACDや移動平均での描画も可能です。
スキャルピングでトレードする
15分足でLONGが表示されている時には5分足や1分足でSHORTが表示されてもショートのトレードは見送ってロングのみでトレードをするとリスクを軽減できます。
SSL Hybridとzigzagを組み合わせてトレンドと反転の可能性を判断する
SSL Channel系のインジケーターのSSL Hybridでトレードの目安になるようにバーの色を変えて利用します。
TradingViewのSSL Hybridはこちら
https://jp.tradingview.com/script/C3MlAWCw-SSL-Hybrid/
スタイルの表示をバーの色以外のチェックを外すと青い時がロングで赤い時がショートの状態だとわかるようになります。
zigzagに合わるために設定『SSl / Baseline Length』を60から200に変更しています。
zigzagとADX DIを組み合わせる
利用しているADX DIはこちらです。
https://jp.tradingview.com/script/VTPMMOrx-ADX-and-DI/
ADXの赤いラインが緑色のクロスした所がトレンドが転換した可能性が高い場所です。
点線の数値が20になっていて、カラーのラインが上または下で信号の強弱を判断します。
青いラインは信号の強弱で高いほうがトレンドが強い状態です。
低い時は逆のトレンドが強くなっています。
他のインジケーターとの組み合わせを簡単に紹介
トレンドラインやサポート・レジスタンスライン
Zigzagが示す波の始点と終点を基準に、トレンドラインやサポート・レジスタンスラインを引くことで、市場の方向性をより明確に把握できます。
移動平均線
Zigzagの波と移動平均線が交差するポイントをエントリーまたはエグジットのサインとして利用することができます。
RSIやMACD
Zigzagとともにオシレーター系のインジケーターを使用することで、過買われ・過売われの状況を判断し、エントリーやエグジットのタイミングをより正確に決定できます。
注意点とデメリット
Zigzagは、過去の価格データに基づいているため、リアルタイムの価格変動に対応することが難しいというデメリットがあります。また、インジケーターの設定によっては、過去の波が再描画されることがあります。そのため、Zigzagだけに頼らず、他のインジケーターや分析方法と併用することが重要です。
まとめ
Zigzagは、市場の波を捉えることで、トレードのエントリーおよびエグジットのタイミングを明確に把握することができるテクニカル分析ツールです。適切な設定と戦術を用いることで、FXトレードの勝率を向上させることが可能です。ただし、Zigzagは過去のデータに基づくため、将来の価格変動を予測するものではありません。他のインジケーターや分析方法と組み合わせて使用することで、より効果的なトレード戦術を構築できます。
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